ミョウバンとくず粉でいい汗を

一番悩まされるのが、わきの汗です。デオドラント製品販売のシービック(東京都港区)の20、30歳代を対象にした調査によると、自分のわきの汗を気にしている人が84%、他人のが気になる人が76%もいました。
肉の摂取量の多い欧米人に比べると、日本人にわきがの人は少ないです。「わきがだと来院する人の7割以上は、気にする必要はありません」。東京・新宿の五味クリニック院長五味常明さんはこう話します。
しかし、東日本大震災以降の節電による冷房温度の高め設定や、臭いを問題とする「スメルハラスメント」という言葉も登場して、汗や体臭に敏感になる人が増えています。
制汗剤として売り上げが伸びているのが、「ミョウバン」を主成分にした直か塗りタイプです。ローマ帝国のシーザーが携えてクレオパトラに会いに行ったと伝わるくらいミョウバンは古代からの消臭剤。無香料で、臭いの元となる雑菌と汗を抑える効果があります。
「スプレーよりも肌への直塗りの方が、消臭成分が密着しやすく、効果が長続きする」とシービックは説明します。ひんやり感のある夏タイプも発売されています。
五味さんによると、いい汗をかく食品は葛根、ショウガ、大豆製品(豆腐、納豆、豆乳)くず粉でもいいので、くず湯にしたり、くず粉を料理に加える。また、すりおろしたショウガに蜂蜜を加えて、湯で溶いたショウガドリンクもいいです。
「汗をかきにくい人は真夏でも、きんぴらや大根おろしなど、体を温める根菜類をたくさん食べることを勧めます」。