体のかゆみは、体の不調が原因の場合も

かゆみとは、「引っかいて皮膚についた刺激物や違和感を取り去りたい」という皮膚感覚のことです。じんましんやアトピー性皮膚炎、いわゆる主婦湿疹(手湿疹)、虫刺され、水虫などでは、強いかゆみを感じます。皮膚に存在する肥満細胞と呼ばれる細胞から分泌されるヒスタミンが、かゆみを引き起こす役割をしています。
乾燥によって皮膚の一番外側にある角質層が壊れ、皮膚のバリア機能が低下してかゆくなることもあります。
一方、肝臓疾患による黄疸の症状や、甲状腺疾患、糖尿病などでも、かゆみは起こります。かゆみは単なる皮膚症状として軽く思われがちですが、痛みと同じように体の中からの危険信号である場合もあるのです。
乾燥やストレス、栄養不足もかゆみの大敵
かゆいところを無意識のうちにかくことで、爪の刺激が皮膚に炎症を起こし、もっとかゆくなってしまいます。
皮膚のバリア機能を守るためには、できるだけ刺激をしないで保湿するようにします。医師の指示のもとで、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を使うのもいいでしょう。
原因不明のかゆみが続いていたら、内臓の病気のほか、食物や生活環境によるアレルギーなどを考える必要もあります。
また、ストレスがたまると体内に活性酸素が増え、かゆみや炎症などの皮膚症状を悪化させるもとになります。
緑黄色野菜のスープや果物の生ジュースなどで抗酸化ビタミンと水分の補給を心がけましょう。
皮膚の潤いを保つコラーゲンは、鶏の手羽先、豚肉、ヒラメやカレイなどに多く含まれています。熱を加えると溶け出す性質があるので、煮込み料理にすると煮汁や煮こごりにもコラーゲンがたっぷりです。

おすすめ食品・成分
ヨーグルト
乳酸菌:アレルギー症状を抑える働きがある
ヒラメ・カレイ
コラーゲン:皮膚の潤いを保つ
緑茶・ブロッコリー
ビタミンC:コラーゲンを作り出し、お肌に潤いを与える