肩こりをとるストレッチ

仕事中は、パソコンの前に張り付き、暇さえあればスマートフォンをチェックする

背中を丸めて画面を凝視していると、目の疲れに始まって、首、肩にじわりと不調が広がっていく。

こんな典型的な現代のライフスタイルが原因で、体がこり固まり、節々の痛みに悩まされる人は少なくないでしょう。
「痛みをかばって動かさずにいると、血行が悪くなり、体の柔軟性が失われます。意識してほぐす習慣が必要です」。

国立病院機構災害医療センター院長で、「痛みとりストレッチ」の著書がある宗田大さんは助言すます。
例えば、国民の6~7割が悩んでいるとされる肩こり。

2本足で約10キロある頭を支え、両腕がぶら下がっている状態は、首から肩、背中にかけた広範囲を疲れさせ、筋肉の緊張 高めます。

特に、背中側の肩甲骨周辺には「肩こり筋」と呼ばれる筋肉が複数あります。
そこで宗田さんが勤めるのが、肩をゆっくりと上下させるストレッチです。

力いっぱい両肩を持ち上げた状態を5秒間保った後、肩の力を抜いて、元の位置に戻します。
肩こり筋に働きかけるこの動作を5~10回、繰り返します。

肩を上げて静止している間、息をふうっと大きく吐くと、より効果は高いです
仕事の合間の息抜きとして数時間おきに動かすのがお勧めだそうです。
ストレッチは,単調な動作の繰り返し。

始めたものの三日坊主という人も多いでしょうが「サボってもいいけれど、やめてしまわないように。小さな積み重ねが、将来、我が身を助けます」と宗田さん。
ストレスにさらされる日々。

心と体を緊張から解き放つすべを身につけて、こりと痛みの悪循環から抜け出したいものです。